財務改善道場

2013.10.02

売掛金の早期回収で銀行借り入れに依存しない資金繰りは可能になる

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ある衣料品小売店が銀行に冬物衣料を仕入れるために、運転資金(仕入れ)の申込みにいきました。しかし銀行マンは売掛金がたくさん残っていることを指摘し、これを回収すれば今回の借り入れは不要ですよと言いました。 このため社長は当初予定していた借入額が半分しか借りることが出来ませんでした。

売掛金の回収には無頓着な経営者

社長は売ることには熱心ですが売掛金の回収には無頓着でした。売上を作ることだけにこだわっていたのが原因です。商売は「売ってナンボ」ではなく「回収してナンボ」という資金繰りの原則がわからなかったのです。

高く売るより早く売る

このような事態に陥らないようにするためには「高く売るより早く売る」という債権回収のセオリーを守った商売ルールに切り替えることです。具体的には売掛金の〆日や請求書発行日や回収期限をはっきりと決め、経理にも徹底させます。イレギュラーな売掛金(滞留)を早く発見しその原因と対策を急いで立てて実行しましょう。 理想的には売掛金の入金は売り上げて最長1ヶ月です。(買掛金は〆日から2ヵ月後支払いが理想)

2013.10.02

役員報酬が低すぎて経営危機に陥ったケース

私が昔関与していたある小売店の実例です。
その経営者はお人よしで社員を家族のように大事に考えていました。そのため、自分の役員報酬を抑えてでも社員に高い給料を払うことを誇りにしていました。

しかし、リーマンショックの影響を受けて急に支払いが苦しくなりました。
会社の預貯金を取り崩しても間に合わず社長が不足分を補おうとしたのですが、もともと役員報酬が低いため個人の預貯金もわずかしかありませんでした。このため支払手形が不渡り手形になるという危機に陥り、最終的には親戚中を駆け回ってお金を集めて事なきを得ることができました。

社員のことだけを考えていては会社は守れない

経営者は会社にお金が無いときは自分の貯金を取り崩してでも資金繰りにまわさなけばならないという自覚が無かったことが原因です。社員の幸福だけを考えていて会社のリスクに対する自衛策を考えていなかったことにつきます。

役員報酬は社員の3倍程度に設定する

こういう事例を避けるには社員平均給与の3倍はとるようにしましょう。社員が月額30万ならば90万くらいが妥当でしょう。
もちろんすべて使ってしまっては何の意味もありません。経営者個人名義でしっかりと預金してください。借金の年間返済額の2年分ぐらいは最低でも個人貯金してください。

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