財務改善道場

2013.11.06

消費税の増税対策は?!今すぐできる企業防衛の3つのポイント

来年4月1日から消費税が8%にUPします。
企業経営の現場では、このことに対する防衛策を直ちに考えて実行する必要があります。

1.原材料の仕入れ

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原材料や商品を仕入れる業種(製造業やおろし小売業)は3月まで仕入れには5%の消費税がかかり、4月1日からの仕入れには8%の消費税がかかります。つまり、たった1日の違いで消費税を3%も余計に払わなくてはなりません。したがって原材料や商品によっては3月31日に向けて買占めによる品不足や品不足からくる値段の高騰が予測されます。モノによっては今のうちから買いだめておくことも必要ではないかと思われます。場合によっては銀行から安い金額で借り入れても買い占めたほうがよいかもしれません。

2.買い替え時期の見直し

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4月以降で買い換えるような機械や備品、車両などは3月中に買ったり買い換えたほうがお徳かもしれません。
これらはそもそもの金額が高いので消費税3%の差は大きいからです。

3.ブランド力のある商品(サービス)づくり

消費税UPの8%分を商品(サービス)に転嫁できるものへ大至急グレードアップしましょう。仕入れや経費には間違いなく消費税8%がかかってきます。もし現在の商品(サービス)に消費税8%分を転嫁できなかったらその分は自腹を切ることになります。したがって消費税を納税するときには相当な自己負担となってしまうからです。
例としてペットボトルのお茶でも一般のお茶はディスカウントストアでは80円~120円くらいで売られていますが、トクホのお茶(ヘルシア)は180円という単価を崩さなくても売れています。そこでは効能の差がはっきりしているから、消費者は指名買いをするのです。このように同じ商品でも「付加価値」をつけることが商品力をUPし、差別化されブランドとなって高くても売れていくのです。

2013.11.06

その顧客満足は正解?経営者が陥りがちな間違った資金繰り

これは私がこれまでの財務改善の中で経験した話です。

 

熊本市内にある地元郷土の民芸品を売るお店がありました。
老舗なので社会的な認知度も高く、外見からは結構繁盛している店と見えていました。

 

しかしある時、経営者から資金繰りの相談を受けたので始めて決算書を見せてもらいました。見せてもらってびっくり。1つは在庫がかなり多いということ。理由を社長に聞くと、民芸品なので多種の商品を揃えておかなければならないからだということでした。
もう1つは借入金が売上に対してかなり多かったことです。 仕入れてもすぐに売れる商品ばかりではないのでいつも資金繰りが悪くその分借入金に依存していたのです。

 

私はすぐに改善に取り掛かりました。
社長とともに商品台帳と得意先台帳の2冊を詳しくチェックするところからスタートしました。まず、商品台帳からは商品の絞りこみを始めました。やっているうちに在庫として残っている商品の50%は1年以上売れていないことが判明しました。そこで商品を、下記のの3つに分類し、商品構成と店内のディスプレイを大幅に変更しました。

 

1.すぐに売れる商品
2.おいておけばぼちぼち売れる商品
3.季節がきたらそれなりに売れる商品

 

さらには得意先台帳からお得意様を絞り込み、効果的な営業や販売促進を行うことにしました。これまでは相手からの一方的な注文に対して納品していたのを相手に応じて提案型の営業を行うことにより、 お得意先1件当たりの売上や粗利益が大幅にアップすることができました。

 

このことで商品の回転率が大幅に改善され、回転率が良くなることで以後の借入金もほぼ不要となりました。

 

ここまで資金繰りが悪くなっていた原因はお客様の注文一つひとつをまじめに受けて、 お客様が注文した商品は必ずお店に揃えておこうと間違った顧客満足に陥っていたことです。このため必要以上に在庫が膨れ上がってしまい、在庫がいつまでたっても現金にかわらないため、 結果として資金繰りに逼迫していました。つまり在庫を整理することと提案型営業に替わることですべてが解決の方向へと向かったのです。

2013.10.02

売掛金の早期回収で銀行借り入れに依存しない資金繰りは可能になる

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ある衣料品小売店が銀行に冬物衣料を仕入れるために、運転資金(仕入れ)の申込みにいきました。しかし銀行マンは売掛金がたくさん残っていることを指摘し、これを回収すれば今回の借り入れは不要ですよと言いました。 このため社長は当初予定していた借入額が半分しか借りることが出来ませんでした。

売掛金の回収には無頓着な経営者

社長は売ることには熱心ですが売掛金の回収には無頓着でした。売上を作ることだけにこだわっていたのが原因です。商売は「売ってナンボ」ではなく「回収してナンボ」という資金繰りの原則がわからなかったのです。

高く売るより早く売る

このような事態に陥らないようにするためには「高く売るより早く売る」という債権回収のセオリーを守った商売ルールに切り替えることです。具体的には売掛金の〆日や請求書発行日や回収期限をはっきりと決め、経理にも徹底させます。イレギュラーな売掛金(滞留)を早く発見しその原因と対策を急いで立てて実行しましょう。 理想的には売掛金の入金は売り上げて最長1ヶ月です。(買掛金は〆日から2ヵ月後支払いが理想)

2013.10.02

役員報酬が低すぎて経営危機に陥ったケース

私が昔関与していたある小売店の実例です。
その経営者はお人よしで社員を家族のように大事に考えていました。そのため、自分の役員報酬を抑えてでも社員に高い給料を払うことを誇りにしていました。

しかし、リーマンショックの影響を受けて急に支払いが苦しくなりました。
会社の預貯金を取り崩しても間に合わず社長が不足分を補おうとしたのですが、もともと役員報酬が低いため個人の預貯金もわずかしかありませんでした。このため支払手形が不渡り手形になるという危機に陥り、最終的には親戚中を駆け回ってお金を集めて事なきを得ることができました。

社員のことだけを考えていては会社は守れない

経営者は会社にお金が無いときは自分の貯金を取り崩してでも資金繰りにまわさなけばならないという自覚が無かったことが原因です。社員の幸福だけを考えていて会社のリスクに対する自衛策を考えていなかったことにつきます。

役員報酬は社員の3倍程度に設定する

こういう事例を避けるには社員平均給与の3倍はとるようにしましょう。社員が月額30万ならば90万くらいが妥当でしょう。
もちろんすべて使ってしまっては何の意味もありません。経営者個人名義でしっかりと預金してください。借金の年間返済額の2年分ぐらいは最低でも個人貯金してください。

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